(おおき ちえこ)
03年東北芸術工科大学映像コース卒業。「車は走らなくても、よかった。」(02)BACA-JA2002入選、山形国際ドキュメンタリー映画祭2003特別プログラムにて上映。「つぶつぶのひび」(04)第27回東京ビデオフェスティバルにて大賞受賞。バンクーバー国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭等、海外上映される。
◎常設プログラム
「つぶつぶのひび」19分/2004年
納豆工場でバイトをしている私が、仕事って何だろう?と日々考える。上空を行き交う飛行機が何だか 羨ましくてたまらない。
仕事しなくちゃ、ゴミを捨てなきゃ、パックにタレとカラシがちゃんと入ってるか見てなきゃ…ライン の上を流れ流れていく納豆のような毎日。
そんな日常から簡単に抜け出すことなんて出来なくて、でも、もがきながらも小さな答えを見つける。
「車は走らなくても、よかった。」10分/2002年
私の父親は多趣味だが、「車」に関しては、物心ついた時からずっと好きなようである。
父は、その趣味を家族の誰にも理解されないまま、突然1台の車を売ってしまった。
私は単純に驚いただけだったのだが、父にとって、それは、家族の誰も知らない一大決心であった。
◎「
大木千恵子プログラム-山形の界面活性剤-」8/26(日)
大木千恵子が紹介する関東作家作品上映&トーク。
関東と関西では作品は違ってくるのでしょうか、今回エリアで区切った一風かわったセレクションです。
「日本の表面張力」出品作家以外からなる作品の数々是非ご覧下さい。
************************************************************************************
岡田 麻里子
-Okada Mariko-
「見られたい日記」2003年 10分
山形から東京に来てひとり暮らしを始めた。東京の片隅の6畳1Kアパート。
「シティハイム」という名前のアパートに決めたのも、「シティ」という都会チックな響きに惹かれたから。
8ミリフィルムカメラをもらった。
カタカタカタカタ、フィルムをまわす。
部屋の壁にそのフィルムを映写してみると、こんな何も無い部屋になんと世界が現れたのだ!
興奮!魔法の箱を開けたような気分だった。
たぶん、この「見られたい日記」は私の感じた8ミリフィルム越しの東京なのだと思います。
*************************************************************************************
宍戸 幸次郎
-Shishido Kojiro-
「naked youth」2006年 9分53秒
「Superfluid」2007年 1分24秒
*************************************************************************************
武士 祐介
-Takeshi Yusuke-
「 光彩[kou-sai] 」2001年 3分
人間の目は通常、焦点を合わせようと働いている。
その自然な働きに反し虹彩に注目して、隠れた形と現実の光のみで表現したらどうか。
潤んだ瞳の外界では、自分の内面とは関係なく慌ただしく流れていく…。
しかし涙により外海から隔離された内に入ると、湧き続ける気持ちはその慌ただしさもスローにさせる。
そんな個人の境界を、潤んだ瞳に例えてみた。
*************************************************************************************
森田 雄
-Morita Yu-
「JANE DOE 」2002年 4分
抽象化によって、
肉体や意味とか、
彼女を彼女たらしめる要素から、
彼女を解放させた。
暴力的に、
すごく暴力的に、
彼女を昇華させた。
愉快だ。
「Itisonlyparanoiatosaveme」2006年 1分
白昼夢の中で彼女と出会った。
パラノイア。
僕にとって、彼女はとてもリアルで、甘く感じたんだ。
でも彼女は僕の愛は死んだって言うんだ。
*************************************************************************************
三宅 千晴
-Miyake Chiharu-
「silent」2002年 2分
これを制作した頃は、この世界にたちあらわれる様々な景色や、
幾つかの瞬間の美しい様子を、ただこの目で見るためだけに私は生まれてきたのだったとしても、
それならそれで十分いいような、そんな気持ちがしていました。
*************************************************************************************
黄木 優寿
-OKI Masaharu-
「Peter Piper Pumpkimhead」2002年 24分
どこの誰だか知らないけれど、誰もがみんな知ってるつもり。
それぞれが語る「彼」についての実話たちを紡いで「彼」を捏造した。
と思っているのは作者の思い上がりで、私自身が「彼」に捏造されていたのかもしれない。
*************************************************************************************
豊田 朋弘
-Toyota Tomohiro-
「 Infantaqua」2002年 6分
ある日のこと、海へいった。ただ、ただ, ノイズに還元される海の向こう側を見た。
*************************************************************************************
Copyright(C)Japanese surface tension.2007.