(てらだ めぐみ)
'05年、京都造形芸術大学卒業。FM802 digmeout所属アーティスト。映像、イラスト、漫画を制作中。EZアワード4グランプリ、平成17年度 文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品、関西テレビ主催学生映像コンテスト BACA-JA2005佳作など。ブラックユーモアを用いて社会や人間の心理を風刺する"イメージ"や"物語"を制作。

◎常設プログラム
「喪の仕事」 12min/2007 ☆新作
喪の仕事とは…「喪失の悲しみを時間をかけて回復していくプロセス、またはその手段。しばしば自らに辛い作業を課す」
6編からなるアニメーション。サラリーマンシリーズ第3弾!
「子供の素」 15min/2006
"殺人事件の起こりそうな建物"での悲劇に始まり、愛する娘とその父親との秘密へと終着する微妙に絡み合った5編のアニメーション。"見えない"子供、無責任な大人。嘘ばかりのTVまかせの空っぽな世界。
「愛の部屋」 10min36sec/2005
10編から成る短編集。抜け殻の愛や幸せに依存する顔のないサラリーマンたち。道を過った男たちの末路をブラックユーモア風に描いています。
「ノゾキ穴。」 2min20sec/2002
うっかりノゾキ穴を覗いてしまった王様。そこは顔のない女が住む不思議なハコ。
夢のように幻視的な密室での惨劇。

寺田めぐみ イラスト展「恐るべき子どもたち 2.0」 8/24(金)〜8/29(水)



 
◎イラスト展「恐るべき子どもたち」について

子どもはちからを持たないゆえすべてを欲しがる。
子どもは人に依存しないと生きていけない立場にいる反動で横暴にふるまう。
子どもは基本的に「馬鹿」で「弱者」だ。決まって脅威にさらされる。
保護される子ども、放棄される子ども、保護者に脅かされる子ども、
おかしなのは"保護者"の役割をしなければならない子ども。
支配したがる保護者は、子どもに非力感をうえつけ依存させる。それは自分が子どもに依存している裏返しに過ぎない。
許されたことが無い子どもがいたとしても、子どもは許し続けるだろう。その弱い立場ゆえ。
失われた"子ども"は永遠にあの場所にとどまって無邪気に残酷に遊んでいる。
その子どもたちを「恐るべき子どもたち」というのです。
<前回の「恐るべき子どもたち」概要より>

前回の初イラスト展「恐るべき子どもたち」に引き続き子どもシリーズ2回目です。
2.0ですが二者関係の「2」でもあります。そして逃げるの「に」でもあります。
自分以外にも興味を示す成長過程の中、やがて迫り来る三者関係から逃げ切れるのか子どもたち!!!

Copyright(C)Japanese surface tension.2007.